精神保健福祉士の養成講座を受講して学ぶ苦悩と成長

わたしは精神保健福祉士の養成講座を受講している。

受講する中で学ぶことが多く、知って苦しむ内容も多い。

しかし、息子のことを親として、でもなるべく客観的に支援するために、現実を受け止める必要がある。

精神障害者の家族の法的位置づけの変遷

精神保健福祉士として精神障害者の家族の法的位置づけの変遷についてはフリーハンドで人に説明できるようにしなくては役不足だ。

精神障害者家族は、近代における最初の精神病者に関する法律

精神病者監護法」(1900(明治33)年)以来本人の治療・入院に関する過大な責任を背負ってきた歴史があり、家族の義務規定の問題は相当長い歴史的経過を有している。

ソーシャルワークの理論と方法 中央法規より

その後、1950年 精神衛生法

    1965年 精神衛生法改正

    1993年 精神保健法改正

    1999年 精神保健福祉法改正

    2013年 精神保健福祉法改正

となり、精神障害者家族の法的位置づけが変わってきている。

1965年精神衛生法改正までの65年もの間、私宅監置は廃止されていなかった。

そして、家族は、1993年の精神保健法改正まで、精神障害者の保護義務者と位置付けられていた。

2013年の精神保健福祉法改正で保護者制度は廃止されたが、民放第714条では家族などの扶養義務者の監督義務者の責任が定められている。

たとえば、何らかの疾患を有していて責任能力がない人が第三者に損害を与えた場合、その監督義務者がなすべき行為をしたがどうかによっては損害賠償の責任を負うことになる。生活全般にわたって監督義務を果たすことが求められる民法上の家族に対する法的義務は今もなお検討されずにある。

 

家族病因論

家族病因論とは、統合失調症の発病の原因が家族、特に親にあるとする理論で、1950年代から1970年代のアメリカで多く唱えられた。

先日、子供の行動に悩んだ私は、この内容を見て更に打ちのめされてしまった。

フロムライヒマンと統合失調症を作る母

母親の言語的表現と非言語的表現の間には矛盾が見られる。父親は弱く、受動的で、病者との関係は希薄であり、時に子供に対しては拒否的である。 

 

 

グレゴリー・ベイトソンダブルバインド

ダブルバインド・セオリー
1956年にグレゴリー・ベイトソンによって発表された説である。家族内のコミュニケーションがダブルバインド・パターンであると、その状況におかれた人が統合失調症に似た症状を示すようになる、と指摘する説である。

 

わかりやすく喩えると、親が子供に「おいで」と(言語的に)言っておきながら、いざ子供が近寄ってくると逆にどんと突き飛ばしてしまう(非言語的であり、最初の命令とは階層が異なるため、矛盾をそれと気がつきにくい)。呼ばれてそれを無視すると怒られ、近寄っていっても拒絶される。子は次第にその矛盾から逃げられなくなり疑心暗鬼となり、家庭外に出てもそのような世界であると認識し別の他人に対しても同じように接してしまうようになる。

そして以下のような症状が現れる、とした。

言葉に表されていない意味にばかり偏執する(妄想型)
言葉の文字通りの意味にしか反応しなくなる(破瓜型:はかがた)
コミュニケーションそのものから逃避する(緊張型)
統合失調症との関連性
なお、統合失調症そのものの原因については現在も不明な点は多く、「統合失調症の原因=ダブルバインド」と短絡的に考えることには問題がある

ウキペディアより

 

しかし、色々調べてみると、

統合失調症(精神病)とその「原因」、子育てとの関係 | 岐阜県多治見市の心療内科・精神科 水谷心療内科|ネット予約可能

このようなことも書かれていた。

何が正しいかどうかは不明であるが、ダブルバインドは子育てのみならず人間関係においても注意すべき点だと考える。

不出来な自分だが、人生を全うするまで少しずつでも成長できればと思う。