家族会の必要性│若い会員不足解消のために、私が出来ること

統合失調症などの精神疾患を持つ人を身内にかかえる家族が集まり、同じ悩みを語り合い、お互いに支えあうために『家族会』は活動をしています。

しかし、わたしの地区の家族会は、若い会員の入会が少なく、会員の高齢化の悩みを抱えています。

いちどは相談に訪れても、同世代の会員がいないと、家族会会員にまで結びつかないのが現状です。

精神の病気になる人は必ずいるし、その家族も当然増えているのに、その人たちが孤立して家族会に結びつかないのは残念なことです。

わたしは、今期から家族会に籍を置き、精神障がい者の当事者家族の受け入れに役立ちたいと積極的に活動を始めました。

息子が統合失調症を発症したとき、家族会で悩みを話すことで救われた

息子が統合失調症を発症した直後、わたしは自分の心を平静に保つこと出来ませんでした。

誰かに助けてほしくて、わらにもすがる思いで相談できる場所を探しました。

わたしには身近に相談できる相手がいませんでした。

家族会と繋がり、初めて会に参加し、息子のことを話した時、わたしは涙を抑えることができませんでした。

涙ながらに訴えるわたしの話を、家族会のみなさんは大きく頷きながら聞いてくれました。

同世代の家族会会員がいないと話しにくい?相談しやすい環境作りを!

統合失調症は100人に1人がかかるといわれており、特別な病気ではありません。

主に10代後半~30代の若い世代で発症すると言われています。

このように、精神の病気になる人は必ずいるし、その家族も当然増えているのに、その人たちが孤立し家族会に結びつかないのは残念なことです。

2022年4月から高校で使われる保健体育の教科書に、うつ病統合失調症などを含む「精神疾患」の記述が約40年ぶりに復活しています。

主に10代後半~30代の、若い世代で発症するこの病気についての正しい知識を得ることで、予防や早期の治療につなげるのが目的です。

おかしいなと思ったら早めに周囲に相談できるようになることが大切です。

そして、病気を発症した時、誰かに相談したいと考えた時、同世代の家族会会員がいないと相談しにくいのかもしれません。

私たち家族会会員は相談しやすい環境作りについて考えていかなければいけません。

「家族による家族学習会」連続講座(全5回)の担当者として役割を持つ!

地域の家族会で家族学習会が行われ、2019年の夏にわたしは参加しました。
息子が統合失調症を発症して半年が過ぎた頃の事です。

統合失調症を知る心理教育テキスト当事者版│あせらず・のんびり・ゆっくりと」と「家族による家族学習会│オリジナルテキスト」があり数日に分けて学んだのを記憶しています。

当事者版は息子に渡して見てもらいました。

家族学習会では参加者と同じ立場にある家族みんなが知識・情報の共有をすることで、私ばかりが…うちの息子ばかりが…といった孤立感が軽減されました。

家族会の皆さんの優しさに触れて少しずつ元気を取り戻していった事を思い出します。

今期からわたしは、「家族による家族学習会」連続講座(全5回)の担当者としての役割いただきました。

なるべくこの活動を多くの方に知っていただくために、解りやすい資料作りから始めています。

家族会の必要性│若い会員不足解消のために、私が出来ること│まとめ

家族学習会を実施するための準備は、容易ではありません。

会社で行事を進めるように簡単には進みません。

会場の日程調整、資料作り、資料配布、地域福祉課への連絡、県連への連絡、家族による家族学習会の内容やその実施方法、そして担当者の心構えなどについて習得する勉強会への参加などなど。

終了後は学習会反省会をします。

しかし、このプログラムの目的である、「家族が元気になること」
「病気について学ぶことで、自信をもって症状に対処できるようになること」「誰かの支えになること」を意識し、

同じ立場にある家族みんなが知識・情報の共有をすることで、私ばかりが…うちの息子ばかりが…といった孤立感が軽減されるように頑張ろうと思います。

そして、外部へは精神病に対する偏見が減るための活動をしていきたいと考えています。