10統合失調症急性期の息子│母親の私が平静を保つ為にした7点

息子が急性期の時は私自身も常に緊張した状態で、このままでは私まで参ってしまう・・・といつも思っていました。
私が動けなくなってしまったら息子共々共倒れになる!
そう思いながら生きていました。

私はとにかく自分を落ち着かせるために必死でした

息子は妄想がある状態でよく私を外食に誘いました。
行きたい店も息子が決めていたので、混み合う店にも出かけました。
休日などの店が混み合う日は隣の席の人に話の内容まで聞こえてしまう事も多く、ジロジロと見られる事も良くありました。

それでも私は息子の希望通りに一緒に出掛けていました。

じっとしている事が出来なかった息子はひとりでも良く外出していましたし、
それはそれで帰ってくるまで心配で私は平静を保つためにいつもその方法を探していました

苦しかった時期に私がした7つの事

  1. 本を読む
  2. YouTubeを見る(高森信子)
  3. YouTubeを見る(厚生労働省統合失調症
  4. YouTubeを見る(べてるの家
  5. 月一回の家族会に参加する
  6. なるべく外出する
  7. 無理をしない

1、本を読む

以前記事にしましたが、息子が初めて心療内科を受診して最初についた診断名はうつ病でした。(その後双極性障害に変わりました。)

いろいろな本を手に取って初めて購入した本は2冊の本でした。

統合失調症について学ぶ中、チャンスが訪れました。
児童精神科医・医学博士の夏苅郁子氏の講演会に息子共々行くことが出来たのです。
息子は15分くらいで帰りましたが、私にとっては貴重な経験でした。
泣いてばかりの日々の中、少しだけ元気をもらって帰宅した事を覚えています。
夏苅郁子氏は心の病にかかり闘病された経験がおありで、お母様は統合失調症の当事者でした。
夏苅郁子氏の本は数冊購入しています。

その他、月間みんなねっとや、会員誌メンタルヘルスマガジンこころの元気+を読んでいました。
月間みんなねっとは家族会で希望者を募りまとめて購入してくださっておりました。

会員誌メンタルヘルスマガジンこころの元気+は障害者支援施設で購入しており、私は毎月楽しみに読んでおりました。

2、YouTubeを見る(高森信子)

皆さんはYouTubeを見ることはありますか?

YouTube空白高森信子で検索すると統合失調症│家族の役割①②③④の4本の動画と、
統合失調症の病気について知る①(伊藤順一郎先生)があります。

この動画を私は繰り返し繰り返し見ました。
何度も見て泣きました。

あなたの力になるはずです。
宜しかったらぜひご視聴下さい。

3、YouTubeを見る(YouTube厚生労働省統合失調症

YouTube空白厚生労働省空白統合失調症で検索すると
「一歩一歩あせらず前向きに」鈴木智さん
「周囲の人たちに支えられて」坪井弓子さん
の動画を見ることができます。

私はこの動画を何度も繰り返し見ました。
そして息子もきっと良くなって社会復帰できると信じていました。

誠実なお二人のお話をぜひお聞きになって下さい。

4、YouTubeを見る (べてるの家

YouTube空白べてるの家で検索すると動画が見れます。

べてるの家社会福祉法人浦河べてるの家と言います。

就労継続支援B型事業、生活介護事業、共同生活援助事業、訪問看護ステーションなどの事業を通して、当事者の地域生活を支えています。

長年、べてるの家の当事者たちを医療面から支えてきた精神科医の川村敏明医師は浦河赤十字病院が精神神経科病棟が休止をした2014年に同病院を退職し、浦河町内に診療所を開業して引き続き地域精神医療を支えているそうです。

フリー百科事典 ウィキペディアWikipedia

私は一時息子を連れて行ってみたいと思っていました。
障がい者と健常者とが共生する環境にとても憧れを持って見ていました。

緊張で張り詰めた心が少しでも安心感に満たされたら嬉しく思います。

5、月一回の家族会に参加する

息子が統合失調症を発症後、家族会のみなさんには本当に助けていただきました。
市の家族会は高齢化しており若い会員の力が必要だと感じています。
私の現状は日々忙しく家族会の中で特に役割を持てずにいますが、いつか皆さんの力になれればと思っています。

家族会によって頻度はまちまちですが定期的(月1回、年数回など)に会を催しているところが大半です。内容は家族同士の交流を主眼に家族としての困りごとを話し合ったり、専門家を呼んで病気や薬物治療、社会資源、福祉制度などの勉強会をします。普及啓発活動としてフォーラムやシンポジウムを企画したりします。精神保健福祉関連の講演会などにも取り組みます。また行政などへの要望・働きかけなどの社会的な活動も精力的に行っています。 精神保健福祉センター・保健所・市町村などで、連絡先、入会方法、活動内容などの具体的な情報を提供してくれます。

厚生労働省 知ることから始めよう みんなのメンタルヘルス

「人薬」高森信子氏や、夏苅郁子氏の言葉にありましたが、家族会で人の優しさに触れることで私は救われました。
直接会って話をする事、同じ苦しみを抱えた方のお話を聞かせてもらう事で苦しんでいるのは自分だけではないと感じました。

6、なるべく外出する

私は無力感を感じていました。

私は息子に何もしてあげられない。
息子を救えない。
駄目な母親。

病気は私の責任。
私がもっと早く気付いていれば。
私がもっと丁寧に子育てをしていれば。

毎日毎日自分を責めてばかりいました。

いつも情けない顔をしていたのだと思います。

仕事休みが続いたゴールデンウイークの中日、
「疲れを押し付けないでくれ、俺のまねをしないでくれ」
「母さんと一緒にいると疲れる」
息子はイライラした様子で吐き捨てるように言いました。

発症からずっと私は泣き出しそうな疲れた顔を息子に見せていたのでしょう。

心配でもなるべく別々に過ごそう。

私が安定すれば息子も安心する。

気を使いすぎないようにしよう。そして焦らない。

私は外出するように努力しました。

7、無理をしない

息子と同様に私も体調の良い日があれば元気の出ない日もありました。

元気の出ない日は無理が続いていると考えて、なるべく自分の時間を作るように努力しました。

ひとりで出かけても行く場所は限られていましたが、なるべく自分に優しくしようと努めました。

仕事に対しても真面目に取り組みました。
そして数多くの研修を受講しました。

障害者支援員の仕事に集中し利用者さんに親身に接することで、息子にもきっと誰かが優しくしてくれると信じていました。

実際、息子は多くの方に優しくして頂いております。