家族が統合失調症を正しく理解するための研修に参加!

埼玉県済生会なでしこメンタルクリニック白石弘巳氏による講演会

研修に参加した成果

  1. 新しい治療的な考え方について解りやすい話が聴けた。
  2. 統合失調症についての詳しい説明と統合失調症と似た病気についての理解ができた。
  3. 統合失調症の経過を決めるものについて、そして良い経過を得るためのポイントについての理解ができた。
  4. 統合失調症の二次障害についての理解ができた。
  5. 日本の精神科外来診療についての理解ができた。
  6. 回復に向けた具体的な支援、家族に理解して行ってほしい事について理解ができた。

感想

全般とても解りやすい講演だった。

新しい治療的な考え方について、障害は個人の内側にあるものではなく社会が作り出している生きづらさ、内なる偏見の克服にあると言う障害学に共感した

関係と対話が統合失調症の回復の鍵であると言う。
確かに話をしていても幻覚や妄想は消えないだろう。

しかし話す事は回復に繋がる
そして話す内容よりもたくさん話をすることが大切だという事を理解した

まず、誰かと会う環境を作り安心できる体験を重ねる事、その為に私が出来る事は何だろうと考えた。

統合失調症の経過は様々だが、それは再発の回数の違いが大きく左右される。

再発を繰り返すと薬が効きにくくなる事は理解していた。
再発予防に必須なのは継続的な服薬だが、薬を飲み続けていても再発は生じうる。

可能ならば心理教育と生活技能訓練を合わせて行うと再発率が少ないとされている。

日本の精神科外来診療は、変化を求めない統合失調症患者の生き方にマッチし、生活の安定化と、そのマンネリ化をもたらしたともいえると学んだ。

医師は病気が悪くなっていない確認をしているにすぎない。

再発していない確認をしているだけである。


病院だけでは統合失調症は治らないという結論だ。

覚えておきたいこと

  1. 息子の辛さを理解する事。
    病気は今以上にすぐには良くならない。
    本人の行動は病気のため。
    幻聴を消すことは簡単にできない。
    朝起きられないのは病気のため。
    イライラすることがあるのは同然のこと。
  2. 誰でも自分のことは一番よく考えているはず。
    「なぜ○○しないの?」と言ういい方は控える
    子供扱いしないで考えを聞く。
  3. 悪くしなければ必ず良くなること
    何が正しい療養か知ること。(間違った対処法を早く改めること)
  4. 当たり前の日常に早く近づけること。
    どこまでできるのか知ること。(出来ることをして、出来ないことだけを手伝う
  5. 幻覚や妄想の一時的な再燃への対応について
    当事者はストレスに弱いのでそれを知って対応する。
    妄想や暴言があっても言い返さず冷静に対処する

    口論になりそうな時は危険な行動をとるときを除き少し冷却期間を置く

    冷静になると悪かったという気持ちが出てくるのでその時点で対応する

    一時的な病気のための行動であることを本人に説明し、ストレスのもとになった出来事に対して「大変だったね」とねぎらう。

    出来れば今後同じ状況になった時はどうするか話し合う。

    可能なら仲直りの儀式を行う。

まとめ(忘れないでいたいこと)

  • 家族が自身の疲弊を予防すること!
  • 家族の相互理解で協力を高める。
  • 病院や保健所での心理教育へ参加をする。
  • 孤独感の解消のため家族以外の人に会うこと。(家族会)
  • 交代で休む。
  • 家族が出来ないことを人に頼む。
  • 支援機関に相談し利用する。