26統合失調症の息子│社会復帰に向けて準備した事(実例)

退院後、息子は地域の温水プールに通っていました温水プール日課にしており、一時期は午前午後共に通っていました。そしてそこに来ている高齢者の皆さんに大変良くして頂きました。

当時の息子は妄想が残っている状態だったので不思議な話をしていたと思いますが、皆さんは「若い人と話せて嬉しいよ」等の優しい言葉をかけて下さり、時には手作りのおやつを分けて下さいました。

おやつを持ち帰り自宅で食べてる息子の様子をみて私は穏やかな気持ちになりました。
そして感謝の気持ちでいっぱいになったのを覚えています。

社会復帰に向けての社会資源

  1. 精神科デイケア
  2. 地域活動支援センター
  3. 自立訓練事業
  4. 就労継続支援事業(就労継続支援B型事業所)
  5. 就労継続支援事業(就労継続支援A型事業所)
  6. 就労移行支援事業所

社会資源とは?↓↓↓

利用者が少しでも良い状態で自分らしく生活するために活用できるもの)を言う。

  1. 精神科デイケア・・・息子が入院した病院にはデイケアありました

    デイケアは入院までは必要としない外来者を対象とした通院治療の一つの方法です。

    社会参加したいが自信がない方、または家にいても家族とうまくいかない方、病気をなかなか受け入れられない方など悩みを持つ方が集まり、集団の中で様々なプログラムに参加し、自立した生活を送れるよう目標設定をしながら、リハビリテーションしていく場所です。

    息子は全く興味を示しませんでしたが、私は息子が入院した病院のプログラムにあるSSTプログラムに興味を持ちました。

    SSTソーシャルスキルレーニン
    と言えば高森信子氏です。



    私が、必死で本を読み漁っていた時、高森信子さんは、家族の接し方に特化した研修会を1年間に300日も行ってたと聞きました。

    私はDVDや本からの知識だけでしたが、どのように接したら、病気の方の回復力が高まるのかを高森信子氏から教えていただきました。
  2. 地域活動支援センター・・・私の地域では2ヶ所の地域活動センターがありましたが、息子は結局行きませんでした。

    1か所は暗いイメージだから嫌だと言い2ヶ所目はバイクで30分以上かかるので嫌だと言いました。

    2ヶ所目はお菓子作りや卓球、習字などを行ったりとてもゆったりとした環境で穏やかに過ごせるように感じました。

    地域活動センターへはクリニックの医師の許可がなくては行けません。
  3. 自立訓練・・・自立した日常生活を営むために必要な訓練、生活等に関する相談および助言などの支援を受けることができます。

    このサービスは、病院に長期入院していた方などを対象に、地域生活を送る上でまず身につけなくてはならない基本的なことを中心に訓練を受け、障害のある方が地域生活へ移行するための支援を受けることができます。
  4. 就労継続支援B型事業所・・・就労継続支援B型では利用者さんと雇用契約は結びません。

    障害の状態やその方の体調などにより雇用契約を結んで仕事をすることが難しい方でも自分のペースで働くことができます。

    工賃による月収なので、就労継続支援A型よりも少ないのですが、体調不良などによる休暇は取りやすくなっています。

    事業所により作業内容は様々です。
    農作業や製菓作り、パン作り、クリーニング、お掃除、内職などの仕事などがあります。
  5. 就労継続支援A型事業所・・・一般企業への就職が困難な障害のある方に知識と能力の向上に必要な訓練などを行うことを目的としています。
    雇用契約を結び、原則として最低賃金を保障するしくみの"雇用型"の障がい福祉サービスです。
  6. 就労移行支援事業所・・・就労を希望する65歳未満の障害のある方に対して、就労に必要な知識や能力の向上のために必要な訓練、就労に関する相談や支援を行うサービスです。

    就労移行支援は利用開始から2年以内という期間で就職することを目指していますので、期間は利用がスタートした時点から原則2年と定められています。

    また、その後は職場に定着するまで相談を受ける事ができる定着支援があり、6か月の期間が設けられています。
うみ

2021年4月現在、息子は契約から9ヶ月が過ぎました。
就労移行支援事業所に7月に契約を済ませ実際に通い始めたのは9月からでした。
この5月に始めて実習を受ける予定でいます。
2年間でなるべくたくさんの実習を受けて息子が自分に合った仕事を見つけてくれる事を願っています。

統合失調症の息子│退院後からの人との関り

息子は退院後、精神科デイケアも地域活動支援センターも利用せず、地域の温水プールで毎日を過ごしました。

妄想の症状が強い時でも息子の話を親身に聞いて下さった方がいたからこそ息子は温水プールに毎日通ったのだと思います。

夕方には小学生の子供たち向けにスイミングスクールが行われており、息子は子供たちの元気な様子にパワーをもらったと話していました。

ある時期から苦手なおじさんがいると言って会員解約の手続きを進めてしまいパタッと通わなくなってしまいましたが、息子なりに考えた上での行動だと思い私は見守りました

そのタイミングを見て私は就労移行支援事業所を息子に進めました。
息子はクリニックの医師に相談したようです。

市役所で息子は相談支援専門員の方と話をして事業所に通うことを決めました。

実際に通所を開始したのは予定から2ヶ月が過ぎた日からで、相談支援専門員の方にはご迷惑をかけたのですが、息子なりに通所に辺り心配事を解決してからでないと先に進めなかったのだと思います。

現在は平日は就労移行支援事業所に通所し休日は時々温水プールへ行っています。

退院直後から息子が考えて行動できた事は、その後の回復に大きくプラスになったと振り返っています。

今後も就労移行事業者の職員の方々の力をお借りしながら、そして医師に相談しながら息子は未来に向けて一歩一歩歩いていくと思います。

息子の人生が幸せなものになるように私はいつも願っています。

同じ病名がついても症状や経過は人それぞれだと思います。

私は不安に押し潰されそうになった時、家族会の方に助けていただきました。

このブログを読んで下さっているあなたが記事を読んで少しでも元気になってくれたらうれしいです。