01統合失調症の息子│発症までの経過

小学校低学年の頃から不思議な事を言う息子でした。

「窓の外に顔だけのお化けがいてこっちを見ている」
その頃テレビで、稲垣吾郎出演の「本当にあった怖い話」で心霊写真の話を見たり聞いたりしていたので、この子は霊感が強いのかなと私はそんな風に思っていました。

わたしに対する反発を思春期特有の反発かも?と納得させた

「昨日1階の4畳半の部屋で寝たらお爺ちゃんが枕元に立って話しかけられたよ、○○はゲームが好きだなって言われたよ」などと言うこともありました。

中学2年生の頃に学校を休みがちになり心配しましたが、しばらくしたら通えるようになりました。

その後、高校生になった息子は彼女ができ、その子とは統合失調症を発症し入院する直前までお付き合いを続けましたが、その頃から私と息子は疎遠になり、息子は私に対して憎しみを持って接するようになりました。

息子が高校2年生の2月に私たち夫婦は離婚をし、息子の心に大きな傷を作ってしまったことに原因があります。

離婚後、息子と私はほとんど会話もなく過ごすことになりました。
息子は彼女を心の支えにしていました。

高校3年の頃から様子が変だなと思うことが増えてきました。
息子は自分が決めてきたバイトを無断で休み続けたり、自動車学校にキャンセルの連絡も入れずチケットを無駄にしても平気な様子が続きました。
大丈夫だろうか?
私は不安の中、思春期特有の親への反発だと自分を納得させました。

息子の仕事が続かない

高校を通い続けることが出来た息子は就職が決まり、約半年間研修のため他県に行くことになりました。

半年後、研修を終え会社の用意してくれたアパートに住みながら仕事に通い始めましたが、職場の先輩からパワハラを受け会社に行けなくなってしまいました。

息子は退職を決め、父親と暮らすことになりました。

統合失調症息子│前駆期の具体的な様子


退職から半年後、新しい会社に再就職した息子はとても楽しそうでした。
しかしその様子は不自然で私は心配になりました。
家に時々ご飯を食べにくる息子はいわゆるテンションが非常に高く明らかに不自然でした。

その後息子は再び会社に行けなくなり、1年で退職することになりました。

そんなある日、
「助けてほしい」と息子から電話がありました。

心配していた事が起こりました。
慌てて駆けつけると「数日眠れていない」と息子は言いました。
息子はすっかりやつれて散らかった部屋の窓によりかかるように座っていました。