精神保健福祉士の資格取得に拘るワケ!高卒で実務経験3年の私の場合

精神保健福祉士の資格が欲しい!!この頃その思いが強くなっています。

では、なぜそんなに資格取得にこだわるのか?

障害者支援施設で働いていて、強く必要性を感じるからです。

わたしは息子が中学を休みがちになった時期に2年ほどカウンセラーの勉強をしています。

当時のわたしは、悩みや問題を抱えた人の気持ちに寄り添い、その方が気持ちを整理することや問題に向かう勇気を持てるように、そして解決策を見いだすためのお手伝いをするためにはどうしたらいいのか学びたかったのです。

その頃、息子のことで悩んでおりヒントが欲しかったと言う理由もあります。

しかし、息子が病気を発症するまでわたしは福祉業界で働いた経験がありませんでした。

高卒のわたしが精神保健福祉士の受験資格を得るための第一関門は実務経験4年の壁です。

この記事では高卒のわたしが精神保健福祉士の資格取得にこだわるワケを書いています。

高卒から精神保健福祉士を目指すあなたにとってお役に立てる記事だと思います。

高卒から精神保健福祉士の受験資格を得るための方法

  • 厚生労働省の指定する施設において、相談援助実務を4年以上行なった後に、一般養成施設で1年以上学ぶこと
  • 4年制の保健福祉大学に進学して、在学中に精神保健福祉士に必要な専門知識「指定科目」を履修すれば、卒業と同時に国家試験の受験資格が得られます。

この記事では①の方法についてご紹介します。

高卒から精神保健福祉士の受験資格を得るには、厚生労働省の指定する施設において、相談援助実務を4年以上行なった後に、一般養成施設で1年以上学ぶことが必要です。

ここでいう指定施設を調べましたが、公益財団法人社会福祉振興・試験センター精神保健福祉士受験資格相談援助業務(実務経験)に相談援助業務の範囲を掲載していました。
↑クリックしてご覧ください。

まずは、これらの施設に就職し、実務経験を積んだ後に、精神保健福祉士の一般養成施設に入学します。

通学では1年通信だと1年半から1年7ヶ月でカリキュラムが終了するようです。

上記のように養成施設において所定の単位を修得して卒業すると、精神保健福祉士国家試験の受験資格が得られます

施設で仕事を始めてからざっと5年半程かかる計算になります。

高卒で実務経験3年のわたしが精神保健福祉士の資格取得に拘るワケ

障害にはさまざまな種類があり、同じ障害でもその方ごとに症状や程度は違います。

生まれた時から障害のある方もいれば、病気や事故、あるいは年を取る事によって発生する場合もあります。

また、外見だけではわからない障害もあります。

記事の最初に書いたようにわたしは支援員として3年足らずの実務経験不足ですが、上記のような様々な障害のある方の支援に日々奮闘しています。

しかし、この頃とても悩んでいるのは実務経験豊富なはずの支援員が利用者さんに対して適切な支援ができていない現状にあることです。

実務経験が豊富だから的を得た支援が出来ているかと言えばそれはまた違うと感じているからです。

支援員のレベルの低さは利用者さん側からすれば大きな問題です。

たとえ経験年数が長くても、専門的な勉強をして知識を得ていないと的外れな支援になってしまうようです。

例えば経験豊富な支援員Aが利用者Bさんに対して管理的で抑えつけるような対応をとり利用者Bさんはそれが辛いと悩む。

しかし利用者Bさんは支援員にそれを伝えられない。伝えた後の反応が怖いというのです。

その利用者さんの悩みを聞いているわたしが疲弊している現状なので、これでは余りにもお粗末です。

支援員は自分のキャパにはめ込もうとせず利用者本人の意思決定を優先すべきです。

わたしはこの業界で働き続けるためには専門的知識を得るための勉強が不可欠だと痛感しています。

精神保健福祉士の資格取得で転職希望?お給料upが目的なら…

引用元:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

平成27年精神保健福祉士就労状況調査結果」(公益財団法人社会福祉振興・試験センター)によると、精神保健福祉士の平均年収は、男性で403万円、女性で321万円です。

日本国民の所得の中央値は442万円であるため、精神保健福祉士の年収は、やや低いと言えます。

ですから精神保健福祉士の資格取得をしたあなたが、満足できるお給料を手にすることは難しいかもしれません。

しかし、スキルアップしたあなたは自信をもって利用者さんに向き合うことができそうです。

わたしは、精神保健福祉士になるために必要な勉強を行うことに目的があり、挑戦して資格取得まで行ければ、その資格を活かしてその時いちばん自分が満足できる場所で働きたいと考えています。

転職するかもしれないし、しないかもしれない。

その時に決めればいいと思っています。

メンタルヘルス課題にPSWが向き合うわけは?

メンタルヘルス課題にPSWが向き合うわけは?

これから精神科医療の主流になるであろうメンタルヘルス課題は、社会の病理と深く関係しており、個々のクライエントに関与・支援しながらも、社会への視点、環境への働きかけを存在意義とする精神保健福祉士こそがその担い手として求められる。

そしてこれからのメンタルヘルス課題は病院・施設ではなく「地域」が舞台。
地域生活を支えることを主眼としてきた精神保健福祉士の腕の見せ所。

メンタルヘルス課題は、個々の人のライフステージ毎の問題にとどまらず、現れ方は違っても、たとえば子供なら不登校、青年期なら引きこもり、親が高齢化すれば8050で、高齢単身になれば社会的孤立とその同一線上にある孤独死というように、連続していくもの。

中略

表面化する問題の底に多様な社会的課題を把握すること、顕在化した一部の問題ではなく、全体像を俯瞰すること。これこそが精神保健福祉士ソーシャルワーカーとしての真骨頂を発揮するところ。

引用元:厚生労働省 公益社団法人日本精神保健福祉士協会 柏木一惠

精神保健福祉士の資格取得までの道のりは長い

高卒のわたしが精神保健福祉士の受験資格を得るための第一関門は実務経験4年の壁です。

施設に籍を置いた期間が4年必要です。途中転職して働かない時期はカウントできません。

資格取得までの道のりは長いです。

ですから、継続して働く事を第一に考えながら健康に気を付けて支援を続けていこうと思います。

過去記事に「障害者支援員に向いている人って?あると良い知識と資格は?現役支援員が解説!」を書いています。

この記事ではわたしが考える障害者支援員に向いている人についてわたしが研修で得た知識について書いています。

宜しかったらこちらも是非ご覧くださいね。

専門的知識の習得で精神疾患に苦しむ方のサポートを生きがいに!

独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構で発行している「障害者と雇用 働く広場」の2021/10で働くを支える専門職~企業内で活躍する精神保健福祉士(MHSW)の座談会~という記事を見ました。

企業で働く精神保健福祉士(MHSW)の仕事について、話を聞くチャンスがこれまでになかったので嬉しかったですし、読んでみてとても前向きな気持ちになりました。

仕事で大切にしていることについてJさんがお話されていたことでとても共感した発言がありました。

精神保健福祉士の一番の強みは、何気ない表情や視線、声のトーンなどあらゆる情報から本人の困りごとや言いたいことを引き出せること、現実的な相談の背景に気付けることだと考えます。」と言うところです。

わたしが目標とする支援ですし、わたしも支援員としてこの強みを持ちたいと思いました。

精神保健福祉士専門性の発揮についてAさんがお話されていたことで共感した発言は、

「障害者にとって「働く」という人生の大事なことに関わるには専門性がある方がよいと思いましたし、専門性があれば社内で発言するときに、障害のある社員の状況をしっかり伝えられるのではないかと考えました。

最近では、例えばこだわりが強く、仕事がうまくいかない社員と話すときなど、自分の思いやアドバイスをうまく伝えられるようになったと思います。こんな時には、資格取得までの学びを実務で活かせていると感じます」というところです。

この座談会へ参加した方々は全員、特例子会社の方々でした。

障害のある方にとって働くことは大切ですが、とても大変なことです。

ですから今後多くの企業に精神保健福祉士(MHSW)が配置され、就労を支える専門家の力を大いに発揮してほしいと考えました。

そう考えると、精神保健福祉士の活躍の場は多いですね。

精神保健福祉士を目指す方も増えてほしいですし、そのためには資格取得者の年収アップも期待したいところです。

まずは 実務経験4年の壁 。精神保健福祉士の適性はあるはず。まとめ

同僚に介護福祉士の資格取得に挑戦しようと考えている方がいます。

介護福祉士は3年以上の実務経験および「実務者研修」を修了すると、介護福祉士国家試験を受験することができます。

介護福祉士国家試験の受験者は、この実務経験を活かして受験される方が90%のようです。

しかし、わたしはコツコツ支援員として働きながら実務経験4年をクリアし精神保健福祉士の学びを開始したいです。

先が長い話ですが。

あなたもわたしと一緒にチャレンジしてみませんか?